第2章

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毎日FAXと電話でドッサリくる注文をさばくのは、私とまどかちゃんを含む営業事務5人と、ひたすら注文書の入力をしてくれる入力のパートさん4人だ。 流れはまず注文書の内容を営業事務の私達がチラッと確認して、締め切りが早い商品がある注文書は自分達で入力してしまったり、入力のパートさんに急いで入力して欲しいとお願いする。 急ぎでないのは入力依頼ボックスに入れておけば順番にパートさんが入力してくれる。入力した注文内容は自動的に各メーカーにFAXが送り出される。 ここでうっかりして締め切りの早い商品をスルーすると入力が後回しにされて当日出荷が出来なくなる。だからと言って注文書をじっくりと見てる時間も無く、サッと見て判断出来る商品知識が必要だ。 で、私はサッと見極める知識があるかと言うと、そんな知識も無く、時間が掛かり注文書が机に溜まっていく。 注文書を確認したいが電話が鳴り対応してるとまた溜まる。 そして緊急の見積依頼も入ってきちゃったら、もうなにがなんだか分からない状態になる。 ちなみに今はなにがなんだか分からない状態に突入中だ。 時間が常にギリギリの中でキャパを超えた仕事量、時間に追い詰められてたまに手が震え、呼吸が苦しくなる。 机の上はもう書類だらけで埋もれそうだ。
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