第1章

6/17

83人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
「そんな~忘れないで下さいよ~」 見延がガッカリしながら話に入ってくると、 「じゃあ数字出しまくって存在アピールする事ね」 ピシャリと言い放ったのは同じく営業事務をしている、まどかちゃんだ。 見延義友(みのべよしとも)と、上川まどか(かみかわまどか)は私の同期だ。 見延可哀想に、項垂れちゃっている。決して数字が悪い訳ではないが、小堀さんに比べたらまだまだな成績だ。 「上川さんスパッと言っちゃうのね!見延くん、高峰さんの為にも頑張って、応援してる。 じゃあ本当に行くね!お疲れ様」 篠原さんが手をヒラヒラして退社して行った。 あぁこれからは一人で小堀さんと見延を支えないといけないのか…。 私に出来るだろうか。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加