第1章

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まどかちゃんがササっとくれたティッシュで顔を拭きながら、横目でチラッと小堀さんの席を見る。 あれ、いつの間にか帰ってきてる。 今日は千葉のお得意様へ営業に行ってた筈だ。もう帰ってきたんだ。見延ならただいまーって言いながら営業室に入ってくるから帰社が分かるんだけど、小堀さんは基本無言だからなー。 こんなんでコミュニケーション取れっていう方が無理 先が思いやられる…。 『小堀さぁーん、お疲れ様です。今日経理の~くんと、~さんと、…さんが来きて飲み会なんです。もし小堀さんも空いてたら御飯行きませんか?』 それにしても小堀さんという人は、こんなに無表情なのに、 本当に、 本当に、 よく誘われている。 謎だ…。
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