彼女登場

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ガラララララ、、 漫画の1コマのような戸の音だ そんなことよりも 差出人はど、、 ああ 言うまでもなかった 差出人はきっと彼女だろう 彼女は教卓の上に仁王立ちしていた 気迫のある彼女 彼女だけは知っている クラスに興味がない僕でも彼女だけは 知っているのだ 肩まで伸びた髪は真っ黒で 肌は白く 身長は僕よりほんの少し低く おおよそ160cmくらいだろう 彼女の顔はそれは上品で けれど 彼女の笑った顔はとても恐かった思い出がある 彼女が本当に笑った顔をみたのはたった一度しかない よく知っている 知っているのだよ そう こんな僕でも 彼女の名前さえも 教卓から飛び降り彼女は僕にいう 「私の名前は、一空 終(いちから おわり)終ちゃんと呼んでくれ」 うん 終ちゃん 君は僕の幼なじみであって 僕に恐怖を植え付けた人であって 僕の初恋の人である 「終ちゃん、久しぶり」 終ちゃんに聞こえるかも怪しい小声でぼそっという そんな僕をみて 彼女はニコッと作り笑いをした
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