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そんな
彼女をみて過ごしてきた毎日だった
けれどそれは
唐突かつ、突然に、突如
僕の下駄箱に手紙が入っているかのように、、
幼馴染みである終ちゃんと
話すこととなるのだ
それは
さかのぼること数年前、、
中学三年生の時、
受験で忙しい時期
受験生である僕は、放課後
先生に呼ばれていたもので、いつもより帰るのが遅くなってしまった
誰よりもはやく帰る僕が
その日は誰よりも遅く帰ることになってしまった
それが
僕と終ちゃんの
初めてといってもいい
しっかりとした会話だった
教室に戻ると
誰もいない教室で僕は
勉強のせいもあったのか
とてもイライラしていたのを覚えている
筆箱にある筆記用具を全部
ごみ箱に捨てた
今思うと、なんで筆記用具をごみ箱に捨てたのかわからない
単純に物に当たりたかったのか
いや
自分にうんざりしていたんだ、、
そんな時だった
誰もいないと思っていた教室に
彼女がいた
、そう
終ちゃんだ
何処にいたのかもわからなかったのだが、彼女はまるで授業5分前には着席しているかのように
当たり前に机に座っている
僕がただ彼女を見落としていた
見落とした、、というよりも
彼女は教室の一部のように
そこに座っていた
教室に当たり前にある黒板のように、
教室に当たり前にある机や椅子のように、当たり前にいる
そんな終ちゃんが
とても綺麗にみえた
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