「踏み音に恋慕」

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踏みしめる葉の音に 365日を想う これが何度目だったか 両手には収まりきらない 永い時を恋う あの日窓を叩かれた 肌寒い朝 秋の気配を感じては 侘しさに布団に包まった また会いに来るのでしょう 幼い笑顔を携えて また待ち侘びるのでしょう 木枯らしの音に耳を凝らす 泣き濡れて見える景色は 暖かな色に包まれた それではまた 来年に会いましょう
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