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『概要』
スカイラインの名前は日本車の代名詞の一つであるが、プリンスという名前はピンと来ないだろう。
というのもプリンス自動車工業は現在存在しないメーカーである。というのも日産に吸収合併されたからである。
此のスカイラインはそのプリンス有終の美を飾ったモデルだ。
スカイラインの上位車種であるグロリアが積んでいる2000ccエンジンを改造し、それを搭載するために前方を20センチ伸ばした『2000GT』というモデルがGT-Bのベースで、この2000GTは1964年の第二回日本グランプリで『ポルシェ903』を追い抜くことの一周だが成功した(レース結果は総合二位から五位まで独占。一位はポルシェ903)、スカイラインをスカイラインにしたモデルである。
大人しい外観とは裏腹の性能はまさに「羊の皮を被った狼」である。
このGT-Bはその後の量産モデルにあたる。尚、余談としてGT-Aというモデルがあるが、こちらは生産速度の問題で、燃料と空気を混ぜ合わせる気化器というエンジンパーツが二個から一個に変更されており出力低下している。見分け方は赤いバッチがGT-B、青いバッチがGT-Aになる。
『本編概要』
この車が留萌にやって来た当初は日本全国の幾多のオーナーに渡ってきており各所が錆や傷でボロボロであった。
原田オートにて、解体して全体を修理され、店頭に並ぶ直前に自警団に買い上げられることになる。
大和は派手に扱うものの、この車をこよなく愛し、時々私用でも使用する。
尚、古い車故に、エアコンが無いのが悩みの種という。そのため夏場は車内に取り外し可能の扇風機を搭載している。
『DATE』
寸法…長4255×高1410×幅1495(mm)
車重…1070(kg)
エンジン…G7型水冷直列六気筒OHCエンジン(2000cc)
ボディタイプ…4ドアセダン
塗装…白
駆動…FR(後輪駆動)
変速機…4速マニュアル(3+OD)
最高速度…180キロ(毎時)
製造期間…1965年~1968年
『備考』
・速度取締用スピードメーター搭載
・アクセル固定スイッチ搭載
・ラジオ兼オーディオがパイオニア製カロッツェリアの最新式に変更
・後付シートベルト有(二点式、後部座席)
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