S54型プリンススカイライン2000GT-B

2/2
前へ
/34ページ
次へ
『概要』 スカイラインの名前は日本車の代名詞の一つであるが、プリンスという名前はピンと来ないだろう。 というのもプリンス自動車工業は現在存在しないメーカーである。というのも日産に吸収合併されたからである。 此のスカイラインはそのプリンス有終の美を飾ったモデルだ。 スカイラインの上位車種であるグロリアが積んでいる2000ccエンジンを改造し、それを搭載するために前方を20センチ伸ばした『2000GT』というモデルがGT-Bのベースで、この2000GTは1964年の第二回日本グランプリで『ポルシェ903』を追い抜くことの一周だが成功した(レース結果は総合二位から五位まで独占。一位はポルシェ903)、スカイラインをスカイラインにしたモデルである。 大人しい外観とは裏腹の性能はまさに「羊の皮を被った狼」である。 このGT-Bはその後の量産モデルにあたる。尚、余談としてGT-Aというモデルがあるが、こちらは生産速度の問題で、燃料と空気を混ぜ合わせる気化器というエンジンパーツが二個から一個に変更されており出力低下している。見分け方は赤いバッチがGT-B、青いバッチがGT-Aになる。 『本編概要』 この車が留萌にやって来た当初は日本全国の幾多のオーナーに渡ってきており各所が錆や傷でボロボロであった。 原田オートにて、解体して全体を修理され、店頭に並ぶ直前に自警団に買い上げられることになる。 大和は派手に扱うものの、この車をこよなく愛し、時々私用でも使用する。 尚、古い車故に、エアコンが無いのが悩みの種という。そのため夏場は車内に取り外し可能の扇風機を搭載している。 『DATE』 寸法…長4255×高1410×幅1495(mm) 車重…1070(kg) エンジン…G7型水冷直列六気筒OHCエンジン(2000cc) ボディタイプ…4ドアセダン 塗装…白 駆動…FR(後輪駆動) 変速機…4速マニュアル(3+OD) 最高速度…180キロ(毎時) 製造期間…1965年~1968年 『備考』 ・速度取締用スピードメーター搭載 ・アクセル固定スイッチ搭載 ・ラジオ兼オーディオがパイオニア製カロッツェリアの最新式に変更 ・後付シートベルト有(二点式、後部座席)
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加