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ドアが開いて、目の前には巨大なガラス張りの窓から見えるのは。広がる森林地帯。
昇降機から降りて、左の廊下を歩き。3番目の部屋の前で立ち止まる。
ドアノブに手を掛けて、ドアを開いて中に入る。
部屋の中には、1人掛けのソファーが3個と、3人掛けのソファーが2つ。
部屋の中央に在る、大き目のテーブルを囲む様に置かれている。
「ようこそ、マイハウスへ。好きな所に座ってくれて良いよ。」
俺は、そう言って。蒼夜君を部屋の中に招き入れて。
ドアの横にある、小さなプッシュタイプのベルを押して鳴らす。
蒼夜君はドアの近くの、1人掛けのソファーに腰掛ける。
俺は、蒼夜君の正面の3人掛けのソファーに腰掛け蒼夜君に話しかける。
「感想は?」
「凄いです・・・」
それ以外の言葉が見つけられないのか、蒼夜君は部屋中をキョロキョロと見渡している。
「ありがとう。君も頑張れば、此処まで大きな家とはいかないけど、マイハウスを持つことが出来るさ。」
俺が、そう言った時だった。
「聞いても良いですか?」
蒼夜君が口を開いて質問してくる。
「どうぞ。」
「この家って、いくら位したんですか?」
「ん~。そうだねぇ~・・・・・家の資金だけなら、大体1億ゴールド。」
「1億!!」
「家の所有権利書だけでね。それ以外に、家の中の内装費用で約1000万ゴールド位だったかな?」
実際には、もう少しかかったが。それは、俺の趣味で掛けた費用なので除外した。
「どうやったら、そんなに稼げるんですか・・・・・」
「企業秘密だ。」
呆れかえる蒼夜君に、笑みを浮かべながら返事を返す俺。
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