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そこへ、再びドアをノックする音が聞こえ。ソフィアがカートに飲み物と、軽いツマミを乗せて部屋の中に入ってくる。
「イクル様。お待たせしました。」
そう言って、ソフィアはカートの上に置かれているポットから、コヒーカップにコーヒーを注いで俺の前に置く。
次いで、蒼夜君の所にもコーヒーを入れて、砂糖とミルクも置く。
最後に、クッキーをテーブルの上に置き、自分は立ったままの姿勢でイクルの右側に立つ。
「ありがとう、ソフィア。出来れば、君も座ってくれないか?」
「それは、命令ですか。」
「いや、お願いだ。」
ソフィアは少し考えると、イクルの右のソファーに腰掛けた。
蒼夜君は、そのソフィアをマジマジと見ていた。
「凄いですね・・・・」
蒼夜君が、ソフィアを見ながら呟く。
「それは、どっちの意味だい?」
「えっと・・・」
「ソフィアの容姿に?それとも、使用人の性能としての?」
「両方です・・・」
俺の助け舟に、蒼夜君が答える。
俺としても、最近はソフィアを只の使用人NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)とは思えない時がある。
今だってそうだ。
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