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ただし、俺的には。ミスリルで出来た剣と言うだけで、何の特攻効果も、ステータスボーナスも付いていない駄剣なので。ランク的にはR+だ。 市場に出しても、せいぜい80~100万ゴールド程度だ。 「なに。此処に在るって事は。 俺のフレンド達も、誰も使わないから放置されているのだって証拠だ。 使われなくて、肥やしに為っているのだから。遠慮なく使ってくれ。」 「有り難う御座います!絶対に、お金を支払いますので!」 「ん?お金なんて要らないよ。」 「でも、こんな高価な品物を貰う訳には・・・・」 「ん~・・・・・。じゃぁ、こうしよう。また、今度。荷物持ちをしてくれれば良いよ。」 「はい?」 蒼夜君が、間の抜けた返事を返してくる。 「勿論、君の暇な時で良いから。」 「はい?」 「OK。商談成立。暇な時に連絡してね。」 そう言って、俺は蒼夜君にフレンド申請を飛ばす。 「いやいやいやいや!!今の、はい?は、はいじゃなくて!」 蒼夜君の言葉に、俺がキョトンとしていると。 「あぁぁああ!! もう良いです!」 俺の飛ばした、フレンド申請を了承する蒼夜君。 「それじゃぁ、今日は、もうログアウトするからね。またねえぇ~。」 それだけ言うと、俺はステータスウィンドウから、ログアウトの項目を押してログアウトした。 1人部屋に取り残された蒼夜。 「で・・・・どうしろと・・・・・」 武器防具の溢れる部屋の中に取り残され、持ち逃げしたいと言う、悪魔の囁きと戦う蒼夜だった。
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