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「OKOK。待ってるから、慌てなくていいよ。」
イクルが桂に返事を返す。
いつの間にか、蒼夜と沙耶もダンジョンから出てきて、桂とイクルのやり取りを見ていた。
「彼、何で死んだの?」
「余程の数に囲まれたのか?」
シャナと、カナタが蒼夜に尋ねる。
「えっと・・・・ブレス(吐息)1発で逝った・・・・」
「「はいっ?」」
蒼夜の返事に、シャナと、カナタの声がハモって帰ってきた。
「彼、ドレイクのブレス1発で、死亡したのよ・・・・・」
「・・・・・・HP減ってた?」
カナタが尋ねると。
「見た感じは、満タンだったと思う・・・・」
蒼夜が答える。
「うぇ!?ソロでドレイク狩り出来る人が。ドレイクのブレス1発で死亡?冗談だろ?」
「本当よ・・・・」
沙耶が驚くカナタとシャナに、笑みを引き攣らせながら答える。
4人の前では、5度目の復活(リザレクション)を唱え終えた桂と、復活して幽霊ローブ1枚の姿で立っているイクルの姿があった。
「有り難う、桂さん。」
「いえ、こちらこそ。すぐに復活させれなくてゴメンなさい。」
「イクルさん。回収に行かないと。」
復活した、イクルに向かって、蒼夜が声をかけると。
「あぁ、全然大丈夫。回収はしないから。」
「「「「えっ!!」」」」」
5人の声が見事に重なる。
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