USO 2ステージ  冗談でしょ?

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「どうせ、素材が数個と、壊れる間際の竪琴しか残ってないから。回収しなくても問題ないよぉ。」 「いや、防具は?」 カナタが困惑の表情でイクルに尋ねると。 「幽霊ローブだけだけど?」 「いや、何で。そこで、不思議そうな顔で答えるんですか!普通は防具とか着るでしょ!?」 「ん?防具を着たら、ウェイトが増えて、素材の持ち帰り量が減るじゃん。」 さも、当然と言わんばかりにイクルが答える。 「それで、あの量を持ち歩けたのか・・・・・」 蒼夜が1人納得する。 以前、イクルとペア狩りした時に。イクルの素材回収量が、半端なく多かったことに驚いたものだが。 「えっと・・・・予備の武器とかは?」 シャナが遠慮がちに聞くと。 「竪琴2個有れば十分。それ以外は持ち歩かない!」 「あんた、それで狩りしてたの?」 イクルの答えに、沙耶が呆れた表情でイクルに尋ねる。 「他に何かいる?」 「いやいやいや・・・・回復剤とか、包帯とか要るでしょ・・・・普通は・・・・」 カナタも呆れながら、イクルに言うが。当のイクルは、どこ吹く風ど。 「取り合えず、俺の家に行かない?流石に、楽器無しで、ダンジョン前で立ち話もなんだし?」 とことん、マイペースを崩さないイクル。 「ですね・・・。桂、このルーン石でゲートを開いてくれ。」 蒼夜が、腰袋からルーンブックを取り出し、桂にルーン石を手渡す。 ★ゲート★ 赤い色をした、転移門の魔法。 ゲート(門)と言っても、高さ2メートル50センチ、幅1メートルの、青い色の光の塊。 「ん。」 桂は短く返事をして、ルーン石を手に持ちゲートを唱える。 6人の前に、赤い色のドアのゲートが出現して、蒼夜がドアを開いて中に入っていく。 蒼夜の後に続いて、イクル達5人も入っていく。 そして、ゲートを出て蒼夜以外の4人の第一声が。 「「「「デカッ!!!!!」」」」 4人の声が綺麗に重なって発っせられる。 その4人を見て、既にイクルの家を知ってる蒼夜は、横でクスクス笑い。 イクルは満足そうな表情を浮かべていた。
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