USO 4ステージ   意地悪?

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  「それで?俺に要件があるんだろう?」 ガイが、イクルに向かって言うと。 「うん。ガイに、この人達の先生に為って貰おうと思ってね。」 「はっ?」 「蒼夜君と、カナタ君と、シャナさんの3人に。スキルの使い方を教えてあげて欲しい。できれば、ガイの戦い方を教えてあげてくれてもいい。」 「何で俺が?」 「ん。5人掛りとは言え。スキル無しで、数匹のドレイクを倒してたんだよ。この5人は。誰かに似てるでしょ。」 そう言って、クスクスと笑うイクル。 「んっ、んっ。凄いな、それは。実に興味深い。」 「えっと、ガイさん。」 カナタが遠慮がちに、ガイに話しかける。 「ガイで構わない。」 「あっ、はい。ガイ。」 「なんだ?」 「えっと、間違ってないと思うけど。もしかして、勢力戦ランキング1位のガイで合ってますよね?」 「合ってるぞ。」 「そうだよぉ。」 ガイと亜里亜の声が重なって返される。 「うぉ!すっげぇ!こっちも有名人だよ!」 カナタが興奮して声を上げる。 他の4人も目を丸くして、ガイを見詰める。 「ガイ。目立ち過ぎ。」 「スマン。今度からは気を付ける。」 「ん。多分、これからは今以上に目立って貰う事になるかも知れないから。不問にしとく。」 イクルの言葉に、ガイは困惑の表情を見せる。 「何を企んでいる?」 「ん、色々ね。色々。」 「イクルの色々は、色々と怖いからねぇ~。」 亜里亜が言うと。 「なに、すぐに判るさ。」 チラっと、沙耶の方を見れば。沙耶の表情だけは芳しくなかった。 蒼夜、カナタ、シャナ、桂の名前は出たのに。自分の名前だけが出なかった事に不満を感じているのだ。
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