USO 4ステージ   意地悪?

11/11
前へ
/587ページ
次へ
  「あの、イクルさん。ガイに教えて貰えるのは3人だけなんですか?」 そこに、蒼夜が沙耶の心情を察したのか、イクルに声をかけた。 「うん、3人だけだよ。なんで?」 意地の悪そうな表情を浮かべて、イクルが蒼夜に返事を返す。 「さっきの非礼は謝ります。本当にスイマセンでした!だから、沙耶にも教えてあげてください!」 そう言って、蒼夜がイクルに向けて腰を90度に折り曲げて頭を下げる。 「え?何の事?」 イクルは惚けてみせる。 「「「お願いします!」」」 沙耶を除く4人が席を立ち、イクルに向かって頭を下げている。 沙耶は頭を下げる4人に目をやり、涙を浮かべていた。 「はいはい!そこまで!イクルも、余り遊ばないの。」 パンパンっと。両手打ち合わせて。アリアが大きな声で言う。 「ねっ。良い子達でしょ。」 イクルがニッコリと笑いながら言うと。 「ホント、イクルが気に入った訳が分かるわ。」 「確かに、仲間思いだな。」 亜里亜と、ガイが。5人に視線をやって、感想を言う。 その時、ドアが開いて。1人の男性が部屋に入ってくる。 「何?この状況?」 頭を下げる知らない4人と、泣きそうな表情をしている、これまた知らない女性が1人。 「キョウ、待ってたよ。ソフィア、ミリアさんを呼んできて。」 「畏まりました。」 一礼して、ソフィアが部屋を出ていく。
/587ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1953人が本棚に入れています
本棚に追加