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「この城は、1階と2階は売り場として開放してる。それは、知っているよね?」
「はい。」
「3階は俺のプライベートフロア何だが。実際は、俺と、亜里亜と、ガイと、キョウと、ミリアさんの5人での共用フロアなんだね。」
そう言って、再びコーヒーを一口飲み、話を続ける。
「3階の右側のエリアは、俺たちの個人での部屋も在るんだけど。左のエリアの北東の部屋が空いていてね。」
部屋と言っても、北東の4分の1を占める部屋だ。
「そこの北東エリアをギルドハウスとして、提供してあげても良い。」
イクルの出した言葉に蒼夜は勿論。他の4人も顔を見合わせる。
「勿論、貸し出し料金は取ったりしない。
部屋の内装も、好きにしてくれても構わない。
内装はキョウに頼めばやってくれる。
内装資金も、ハウスに入れてる共用資金を使ってくれて結構。」
「それって、イクルさん達に利益がないじゃないですか?」
そう、今の条件だと。イクル達には、全くと言って良い程の利益が無い。
利益が無いどころか、損失しか無い様に聞こえる。
「うん。だから、2つだけ条件がある。」
「どんなですか?」
「1つ目。君達のギルドに、俺たちも入れてくれる事。」
蒼夜達にすれば。むしろ、願ったり叶ったりだ。
「2つ目。ギルドには入るけど。俺達には不干渉を貫いて欲しい。」
イクルの言葉に、どういう反応をしていいのか困っていると。
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