USO 5ステージ   ギルド設立

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  「まさか、アンタが。こんな事を考えていたなんてね。」 亜里亜が呆れた様な表情で、イクルに話しかける。 「同感だな。そこまで、気に入ったのか?」 ガイも5人を見ながらイクルに話す。 「そだね、以前に蒼夜を招待した時に。彼だけを置き場に残してログアウトしたんだよね。」 「うわ・・・お前、意地が悪いな・・・・。」 キョウがイクルを見ながら言う。 「ですね。初心者には宝の山が目の前に在るんですもの。誘惑に負けますよ普通は。」 ミリアが言う。 「だが、彼は誘惑には負けなかった訳だ。」 ガイが聞くと。 「ソフィアの話だと、部屋の中で30分ほど惚けていたらしいけどね。」 クスっと笑うイクル。 「彼の意地の悪さは折り紙つきですからね。」 「うわっ。何気にミリアさんが、お怒りになってる。」 「当たり前です。もし、彼が持ち逃げしていたら。 彼自身がUSOプレイ中は後悔の念で押し潰される可能性もあるのですよ。 そうなってたら、貴方はどう責任を取るつもりだったんですか。」 「それに関しては、責任は持たない。自分の行動は自分で取るのが大人です。」 「彼らは、多分、未成年ですよ。」 「自分で判断して、行動できるなら。既に大人だですよ。たとえ未成年でも。」 「それで、俺に〝コレ〟を買って来いと言ったのか・・・・・」 そう言って、キョウがイクルに丸い玉を渡す。 「サンキュッ。」 キョウに向かって礼を言うイクル。 「何処まで、計算しての行動やら・・・・」 呆れながら、イクルに言うキョウ。 「多分、計算なんてしてないわよ。イクルは感性だけで動くから。」 亜里亜が言うと。 「否定はしない。」 ニッコリと笑いながら答えるイクルだった。
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