第1章

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珍しい表情の彼を見つつ、俺は返事のない彼に問い掛ける。 「どうよ? ショウ、返事は?」 数秒沈黙が続いた後、いいよの合図で両手で丸印をつくってみせた。 気に入ってもらえたことに内心ほっとしつつ、俺は彼の前に人差し指を差し出す。 「これからもよろしくな、ショウ」 お互い握手交わすと、小さな俺改めショウマは再びポケットの奥に入り込む。 本格的に寝る体制に入った彼を見て、おれはゆっくりとした足取りで家路についた。
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