第2章

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「まじだ。入学当初からかなり有名だよ。本人も知っているけど、気にしないようにしてるみたいだね。僕達の様子みても、眉間にしわ寄せて黙ってるから」 「さっきみたいにか?」 「いつも通りだけど、今日は普段より三割増し」 「おまけに、男子に自分から連絡先の交換するの初めて見た」 「いつもなら、強面顔で断るんだ」 「だから、かっつん。なにをしたかって聞いてるんだ。園田さんの番号教えて!」 「特になんもしてない。あと番号は、本人の許可なくできるか!」 鼻息荒い友人の頭を軽く叩く。いてえー、と頭を抱えるが、本人は笑っているから大丈夫だろう。 SHRが始まるチャイムが鳴りそれぞれが席に戻る中、いちしまだけがそっと顔を寄せてきた。 「もしかいなくても、昨日のことで?」 小声の問い掛けに、俺は無言で頷いた。 「まだ途中だ」 長い付き合いだからか、俺の状況を把握した彼は軽く目を見開いた後真面目な顔になる。 「今度彼女と話す時は気をつけろよ。周りがうるさいから」
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