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よく晴れた日。
窓際の席で、のんびり日向ぼっこしていたら、わずかに影が落ちた。
「宗那(ソウナ)君?」
問い掛けに顔をあげると、目の前に一人の女子生徒が立っていた。
「あー。悪い、誰?」
ぼんやり頭で、目の前の生徒名が思い浮かばない。
それに、聞く方が早いし。
「園田夏生(ソノダナツキ)です。昨日席替えするまで、宗那君の後ろの席にいたけど」
「ああ、だったな」
苦笑する相手の顔を見て、頭の中で顔と名前が一致した。
「すまん、名前を覚えるの苦手で」
「そうみたいね」
勝馬の謝罪に、軽く頷きつつ気にしてないことを伝えてきた。
「高校入ったばかりで、クラス全員の名前と顔を知っている方が凄いわ」
「まあ、そうだよな」
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