第2章

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思わず自分でツッコミをしながら、どうしたらいいか困惑する俺とナツを見比べたショウは、やれやれと首を振る。 いや、呆れてないでなんとかして。 授業中で彼に話せないので、じいーと気持ちを込めて見つめる。 俺の言いたいことがわかったショウは、ナツに近寄り彼女の目の前で手を振ったり、背中を軽く叩いたりと反応を促す。 俺はそっと手を離して様子を見ていたが、黒板にかかれた授業内容をノートに書き取ることに集中する。 時折二人を見れば、ナツを落ち着かせたショウは、授業始めの時にいた消しゴムの欠片に座って会話をしていた。 和やかな様子を見ながら、頭の中では先程見た小さな男子を思い返す。 友好的でない表情を向けられ、仲良くはなれないなあと考えていた時、ふと授業前にいちしまからの忠告が頭をよぎった。 俺の少し前の席にいる園田さんの方に目を向けると、授業をまじめに受けているようで、窓際にいた彼には気付いていないようだった。
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