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彼女の言葉に同意しつつ、頭の中で俺の数少ない友人の顔が浮かぶ。
あいつは、こういうの凄く得意だったよな。
「宗那君、占い師って本当なの?」
「はい?」
考え事をしてたら、聞きなれない言葉を聞いた気がする。
「あれ、違うの?」
首を傾げて問い掛ける相手に、俺は目を見開く。
俺には、人に言えない秘密がある。
彼女が、俺を占い師と聞く理由が、その事と関係があると推測できるけど。
あまり、いい感情はない。
ふと、昔の事を思い出して眉間に力がはいる。
「園田さんは、誰に聞いた?」
いつもどおり話しても、声音が低くなってしまった。
彼女は、俺の変化に戸惑いながらも口を開く。
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