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「放課後、美術準備室に来てくれる? そこで話したいの」
「わかった。旧校舎のほうだよな?」
確認で問いかけると、相手は頷いた。
「ありがとう。放課後に、また」
お礼を言って立ち去る彼女を見送ると、入れ替わるように話しかけて来た人物がいた。
「なあ、園田さんなんだって?」
「わからん」
「素っ気ないなあ。あんな美人がかっつんに話しかける方が珍しいし」
「なにげに失礼なだな、おい」
眉間にシワを寄せて文句を言うと、相手は肩をすくめた。
「男嫌いで有名だぜ、彼女。気になるだろ?」
確かに、声に出さず同意した俺だが、未だに話しかける彼に一言。
「かっつんは、よせ。いちしま。『占い師』関係だよ」
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