第1章

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まぁ色々言いたい事があるとか、そういった「あれやこれや」は後にしようか… 「実験部屋」のリビングで無防備にポテチを食べながらマンガを読んでいるのが里桜だ… 「どうしました?」 指を舐める仕草が妙にいやらしい美人さんだ 「あ…いや…なんか近寄り難くて…」 俺の名前は高坂卓、某在京球団好きの父親が名投手から名前をとって名付けた名前だ…友人の田中 甲子園よりは大分マシな名前だと思う…田中はサッカー部だった…彼は彼で色々あるのだろう… 「いい加減慣れてくださいね?それでなくとも特殊な状況なんだし」 里桜は漫画を読みながら言った 「善処します」 始まりは3日前だった、とある実験に俺と里桜は巻き込まれた ・里桜は1日1回所定の薬を飲む事 ・毎日顔を合わせる事、里桜の仕事の都合上合わせるのが困難な場合は相手の写真でも可能 ・毎日所定家屋に戻り、そこで生活する事 ・相手以外の異性との性交渉は禁止 今知らなければならないのはこんな感じかな… 「お昼どうします?何か作りましょうか?」 考えていると里桜が声をかけてきた 「おまかせします」 「焼きそばで良いですね、そうしましょう」 立ち上がって台所へ入る里桜を見ながら「大変な事になったな…」と改めて思った…
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