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そんな押し殺した沈黙があたりを押し包む中、ふと気が付けば何故そこにこのじぶんがいるのかさっぱりわからない状況で、目の前に忽然(こつぜん)とある見覚えのない大きな背中を見つめていた。
見上げるほどのでかいお山のようなそれはカタチとしてまるで見覚えがないわけではないが、彼女がこれまでなじんだ特定の誰かのそれではない。
つい最近にパートナーとなった大男のそれとも違った。
思わず息を殺して見つめてしまうのに、沈黙を守ったままのでかいカゲが一度身じろぎしたらば、やがてこちらへとおもむろにこの身体(からだ)を向けてくる…!
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