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スルメっ…じゃなくて、確か、サノ…だったっけ?
ここ最近の出来事の記憶から相手の名前をかろうじて思い出して、ついでにここまでのいきさつを引っ張り出そうとするに、しかしそこだけがきれいにばっさりと切り取られている。
やたらにブレた景色とも言えない景色がかろうじて残るくらいだ。
でも確かそれまでは四人で、あの大きな居間にいたはずなのに…?
「どうして…あ!」
〝ルナ、逃げろ…!〟
記憶が途切れるほんの直前、聞き覚えがある声がしたこと、殺気と殺気のぶつかり合い、そうして、巨大なカゲが問答無用でこの身をさらっていったこととが、パパパッと頭の中をめまぐるしくフラッシュバックする…!!
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