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これによりどうにかただ今の状況を再認識、ここまでの流れをおざなりにでも把握ができるルナだ。
ハッ! と危機感のこもった眼差しをあらためてみずからの真正面にそびえる黒いお山、その白い頂上となる無表情なツラへと向けた。
「な、あんたっ、ちょっと何よ! いきなりこんな、どういうつもり? あとなんでそんなに無口で無表情なのよ!? レディーにこんな無礼を働いておいて、せめてなんとか言ったらどうなの? このむっつり白ブタ!!」
あまりにも想定外な、どうにも慣れないシチュエーションだったことと、息苦しいまでの圧迫感に緊張が極度に高まっていたこともあいまって、ひとたびこの口を開いたらば感情が堰を切って(せきをきって)ほとばしる。
じぶんでもびっくりしてしまうが、口に出してしまったものは仕方がないと強い視線で相手の不気味さに負けじとキッと睨み返した…!
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