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これを冷めた光を宿したサングラス越しに冷静に見つめるクロフク、クロはかすかにみずからの肩をすくめてまた言った。
「いいや、我ながらかなり取り乱したぞ? 今回ばかりは完全に裏をかかれたからな…! そう、自信家で一本気なおまえのことだからあのままふたりがかりの力押しでくると踏んでいたのだが、まさかあんな見事な変化ワザで攻めてくるとは…!! おかげで大失態だ、大事な依頼人、もといパートナーをああもやすやすと奪い去られてしまった…」
「ふうん、ちっとは面食らったってのか? ならそのグラサン叩き割ってそのさまたっぷりと拝ませてもらいたいもんだぜ! ダチにもいい土産になるしな? にしてもどうよ、オレの相棒はシャレ抜きでスゲーだろう? 目にも留まらぬ早業(はやわざ)とはまさにあのことよ!!」
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