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相手からの思いも寄らない言い分、とんだぶっちゃけ発言には驚きとともに呆れも加わったクロはサングラスに乗っかる太い眉が大きく左右に開く。
これに内心の慌てふためきようがありありと見て取れる日焼け面のクロフクときたら、肩のあたりをぎくりと言わせて返す言葉がすっかり上ずっていた。
「あっ! ち、ちがうっ、今のは忘れろ! オレは飛び跳ねるだなんてことひと言も言ってねえ!! と、とにかくわかってたってまともにゃやり合えないくらいにすげえ能力なのよ、このオレさまだっていまだに手こずるんだ! だからこそ相棒にしてるってくらいなもんでよ!! わははっ…」
「パートナーにしておけばこれとやり合うこともないわけか…! 気持ちとしてはわからなくもないが、その理由が相手にも当てはまるのなら、おまえたちは相当にいいコンビだな? お互いの弱点をカバーしているわけであり、ただの打算で成り立たせるにはあまにも息の合ったコンビネーションだった…いや、素直に認めてやろう、初見ではどうにも対応のしようがない、すさまじい身体能力、そして阿吽の呼吸だったぞ…!!」
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