-クロフク- プレリュード 第五話(前編)
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心からの賛辞に、だが果たして目の前の赤毛の男はそれまでのにやけ面に何故かしら疲れたような色を浮かべることとなる。 どこか切なくしたセリフを吐いてそれきり口を閉ざした。 それは一瞬の間であり、緊張の瞬間でもあった。 「へっ…初見、かよ…! そうかい、まじで覚えてやがらねえんだな、このオレたちのことを…? こいつはとんだお笑い草だっ…」 「? …!!」
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