22人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋に戻り座っていますが
わたしには時間は、たっぷりあります。
あなたの時間をわたしにくれるなら
お付き合いしてくれるなら
わたしのことを話しましょうか?
そうですね
わたしの髪の色は白です。
中一の頃に
何故か‥真っ黒だった髪の毛は白くなっていきました。
今では、真っ白で
黒い色素自体がなくなってしまい
戻らなくなっています。
‥傷跡を隠すために
日頃から長袖長ズボンを着用しているせいか
肌の色も、人らしい色をしていません。
さて
話自体は逸れてしまいますが
わたしの過去をお話し致しましょうか?
くだらない‥過去を。
わたしの感情がなくなった‥いえ
薄れ始めたのは
小学校、高学年、五年生の時でした。
親友だと思っていた人に
裏切られ、いじめにあいました。
あ、わたしが裏切られたと
いじめられたと感じただけですよ?
‥夏休み明けだったと思います。
当時のわたしにとっては、とても大切で大事な時間でした。
夏休み明け
学校へ登校し
教室に入り
当時残っていた感情を精一杯振り絞って
笑顔で
おはよう!
と
わたしが声を発した時でした。
うわ、黴菌が喋った
お前、なんなの?
同じ空気吸いたくないんだけど‥
消えろ、帰れ
学校では、いわれた事のない
罵声がわたしに浴びせられました。
何故なのだろうと
数日間
意味が理解出来なかったんです。
そして
ようやく理解出来たのは
無視、軽蔑、嫌がらせに慣れ始め二ヶ月が経った頃でした。
親友だと思っていた人がわたしに関して
噂を流したようでした。
その噂とは
わたしが援助交際をしてお金を稼いでいる。
教師陣と淫らな行いをして
通信簿の成績を上げてもらっている。
というものでした。
到底信じ難い噂でも
信じてしまうのが小学五年生なのでしょうね。
‥それとも
少し知識を身につけ
背伸びをしたい人達が集団で何かを行い
絆を、深めたくて
つけいる隙のある者を省きたかっただけなのかもしれません‥
それがたまたまわたしだった。
この事については
わたしは、なにもしていませんし 言いませんでした。
‥今思えば、わたしの僅かに存在していた心が
壊れた瞬間だったのかもしれません。
くだらない、と思ってしまった。
潔白を証明するのを
諦めてしまった。
信じて、もらいたかったのでしょうか‥
期待、してしまったのでしょうか‥
今は、もう、わかりません。
最初のコメントを投稿しよう!