途絶えた連絡

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2匹は、その電話を通じ、 どんどん仲良くなっていきました。 その中は、まるで、恋人の様で、 誰もが羨む程でした。 しかし、2匹は 大自然の中の森と、大都会の住宅街と 住んでいる環境が全くの正反対の為、 どれだけ仲が良くても、逢うことは できませんでした。 そんなある日のことです。 2匹はすれ違うようになりました。 喧嘩をし、お互いを傷つけあうようになりました。 「猫さんになんて、知り合わなければ良かったんだ。」 白兎は、猫さんとの電話口で、そう云い放ち、 別れの覚悟を決めました。 それから、何日経ったでしょう...。 白兎は、お家から出ることもせず、 ずっと、ずっと泣いていました。 猫さんと毎日欠かさずしていた連絡も 途絶えたまま、通じることは ありませんでした。
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