1人が本棚に入れています
本棚に追加
2匹は、その電話を通じ、
どんどん仲良くなっていきました。
その中は、まるで、恋人の様で、
誰もが羨む程でした。
しかし、2匹は
大自然の中の森と、大都会の住宅街と
住んでいる環境が全くの正反対の為、
どれだけ仲が良くても、逢うことは
できませんでした。
そんなある日のことです。
2匹はすれ違うようになりました。
喧嘩をし、お互いを傷つけあうようになりました。
「猫さんになんて、知り合わなければ良かったんだ。」
白兎は、猫さんとの電話口で、そう云い放ち、
別れの覚悟を決めました。
それから、何日経ったでしょう...。
白兎は、お家から出ることもせず、
ずっと、ずっと泣いていました。
猫さんと毎日欠かさずしていた連絡も
途絶えたまま、通じることは
ありませんでした。
最初のコメントを投稿しよう!