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泣いてばかりの白兎のもとに、
一通のお手紙が届きました。
宛名は、猫さんからでした。
白兎はとても驚きました。
早速、手紙を読むと、
白兎は、更に泣き出しました。
「白兎さんへ。
お元気ですか?この間は、ごめんなさい。
僕は、白兎さんを沢山、沢山傷つけてしまいました。
きっとこのことは、許してもらえないと、
僕は思っています。
僕は、ずっと、仲間に虐められ、馬鹿にされ
誰かとかかわることが苦手で、
誰かを喜ばせようとすると空回りしてしまう。
そして、誰かを傷つけてしまって、後悔しても
もう遅いのに、ごめんなさい。
だから、今回も、白兎さんと
ご縁を断つ思いで、手紙を書かせていただきました。
なので、君に逢ったときに、話そうと思っていた話を、
この場を借りてお話しします。」
そこには、猫さんの、今までの壮絶な過去と
希望の光が消えた未来について書かれていました。
白兎は、猫さんに電話をしました。
「猫さん。ごめんなさい。私...
何も知らなくて、あなたを沢山傷つけた。
私、本当はあなたと仲直りしたい。
猫さん、私...前みたいに沢山お話ししたいの...。」
震える声で白兎はそう猫さんに云いました。
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