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白兎の想いは、猫さんに届きました。
何度も、何度も、2匹は謝りました。
それからしばらくすると、
2匹はまた、連絡を頻繁にとるようになりました。
それは、誰もが、羨む程の仲でした。
しかし、2匹は、なかなか逢うことができませんでした。
それがきっかけで、2匹は、何度も、何度も喧嘩をしました。
しかし、2匹は、別れることはありませんでした。
それから、1年、2年と時が経ちました。
2匹は未だ”逢いたい”という想いを叶えることが
できていませんでした。
やがて、子供だった白兎も、立派な大人になり、
森でお仕事を始めました。
しかし、生まれて初めて経験する仕事や、
仲間との関係に、なかなか溶け込むことができず、
白兎は、徐々に森の仲間に虐められるようになりました。
そして、ついに、体調を崩してしまいました。
そんなある日のことです。
白兎はご飯も、飲み物も口にできず
病気になってしまいました。
白兎は、泣きながら、猫さんに連絡しました。
「せめて、あなたに逢ってから死にたかった。」
猫さんは、その言葉に驚きましたが、
しばらく考えてから、云いました。
「僕が預かっている白兎さんのノート、
近々、返しに行くよ。白兎さん、
僕と逢ってくれませんか?」
白兎は、泣きながら云いました。
「私も、あなたに逢いたいです。」と
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