×××プロローグ×××

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第三次世界大戦で多くの者が命を失った。戦火は拡大し、女性、乳飲み子さえにも容赦のない血の雨。生きたいと願う人々。国は当時の皇帝の言いなり。しかし、先人達は皇帝閣下を信じ、自らの意思と、この国に産まれたことの誇りと、この国の未来のために戦った。しかし、戦争で何が残っただろう? 焦げた大地。 鼻をつく血の臭い。 屍の山。 その流された涙の軌跡。 勝負は大国が仲裁に入った。そのお陰で戦争は終戦を迎える。大国は戦争の無意味さを各国に訴えた。戦争ほど無為なものはない。大国の平和の主張通りに日本と各国は平和協定を再び結ぶ。失ったものは二度と取り戻せない。戦争は人々に大きな爪痕(トラウマ)を残したのだ。そのため、ただでさえ少子化が進んでいた日本は余計にその病状を悪化させてしまった。戦争による死者は述べ、1000万人を超すと言われている。 そんな事態に政府は動き出した。政府通称大五議会は避けられない少子高齢化問題。我が国、日本の危機に動き出した。 大五老師(皇帝を含む、五人で結成された日本を束ねる者達)の会議が始まる。
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