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赤井「ようやく、着きましたね。」
森羅「まったく…あいつの体力には呆れるがな…」
長い階段を駆け上がる火燐をみて、森羅はつぶやいた。
赤井「はは!まったくですねぇ。」
火燐「早くこーい!」
赤井「さっ!もう一踏張りですぞ!」
森羅「やれやれ…」
二人は階段を上り始めた。
山の中腹にある町に着いた。
赤井「そこの茶屋で一休みしましょう」
火燐「…はらへった…」
赤井「なら飯屋にしますか?」
森羅「ゆっくり食べる時間はない…握り飯でも握ってもらえ」
火燐「え~っ!!」
火燐は泣きそうな顔をした。
森羅「ハァ…わかったよ…」
火燐は瞬時に笑顔になり飯屋へ走っていった。
赤井「森羅殿も火燐殿には甘いですね(笑)」
森羅「妹…みたいなものだからな…」
二人は火燐を追って飯屋に入っていった。
食事が終わり茶を飲んでいると外が騒がしくなった。
赤井「何事でしょう?」
三人が顔を見渡していると店主が来た。
店主「最近多くてねぇ…観音寺の沙弥様がいなければいなければ、今頃ここは病だらけでございましょう…」
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