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「やったー」
僕は飛び跳ねて喜んだ。
続けておばあちゃんがスタートした。
おばあちゃんは小ギツネとウリボウに負けて、3位だった、でも全力で走ったから真っ赤な顔でにっこり笑ってた。
そして僕の番になった。
『ようい、スタート』
僕はダッシュで、小ダヌキと小リスを突き放した、このまま1位でゴールできると思った、でも小ジカが速かった、並ばれると、少しづつ、前に行かれて、ジワジワ抜かされてしまった。
『ゴール、1位クマさんチーム、2位人の子チーム、3位イタチさんチーム』
僕は負けてしまった。
「おしかったな、ひろき」
カエデがなぐさめてくれたけど、僕はうつむいたまま、だまってた。
「ひろき、よく頑張ったね」
「ダメだよ、僕負けたもん」
僕はすねて、下を向いた、おばあちゃんは微笑んで言った。
「ほら、ひろき顔をあげて、勝っても負けても運動会はまだ続くよ」
カエデでが僕の肩をポンと叩いて言った。
「そうだ、次だってきっとあるさ」
周りを見回すと、動物さんたちは、ピョンピョンその場で跳び跳ねたり、ぐるぐるおいかけっこしたり皆、喜んでるように見えた、それを見てるだけで僕もまた楽しい気分になってきた。
「うん」
僕は嬉しくなった。
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