紅葉の学校

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僕はびっくりした、こっちの学校でも運動会だなんて。 「さあ、ひろき、サクラ、行こうぜ」 カエデが僕らの背中をポンとたたいた。 「え、僕も参加していいの」 「うん、もちろん」 原っぱは、そのまま校庭だったのだ、良く見ると楕円形のトラックもあった。 澄んだ秋風が、はやる気持ちをなだめてくれた。 先に校庭に出た僕らの後に続き、校舎から出てきた者達に、僕はまたびっくりさせられた、 一緒にこの学校までたどり着いた、小ギツネ、小ウサギ、小イタチに、小ダヌキ、小リス、うわっ小グマまでいる、全員動物の子供ばかり校庭に集まったのだ。 「ここって動物の小学校なの」 「いや、もともとちゃんとした学校だったんだけど、生徒がいなくなって廃校になっちゃったんだ」 「おばあちゃんの母校でもあるんだよ、今日は久しぶりの運動会だから、お山の動物の子供らも皆誘ったんだよ」 動物達は全員とも、きちんと整列していた。
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