変人彼女との日常

2/2
前へ
/2ページ
次へ
A「どけどけ~! 黄門様のお通りじゃ~い!」 B「おま、鳩が可哀相だろ。下手すりゃ動物虐待だぞ」 A「何を寝ぼけたことを。おいどんは忠犬ハチ公と共に動物とわしゃわしゃしたいだけでござる」 B「何キャラだよ。しかもお前んとこの犬は『ピョン太郎』だろ。どんなネーミングセンスだよ」 A「ここで私の夢を発表しようと思う」 B「唐突だな。いつものことだけど」 A「私の夢、それは『全ての黒くないものはカラスではない』を証明することだ!」 B「これまた壮大な夢だな」 A「驚くなかれ。これが証明された暁には『全てのカラスは黒い』を証明したことになるのだ! どうだ、男のロマンだろう?」 B「お前は女だけどな」 B「ところで水を差すようで悪いんだが、白いカラスはいるぞ。ほら」 スマートフォンに表示されたアルビノのカラスの画像を見て、彼女はしばし沈黙し、高らかに宣言した。 A「……今の話、全カットで!!」
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加