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「…続いて乙女座のアナタ!
今日は良いことあるかも!?」
乙女座の僕は注意して聞いてみたが
聞き流してもいいくらいアバウトな占いだった。
「特に8月27日生まれの
身長168cm、体重58kg、A型の男子。
もっと言えば、J○J○やNANUT○やB○RUT○が
好きな、やや考えがちょっぴり暗い君!
金曜日に同級生の真中アイという女の子と
ケンカなんかはしてませんか?
名字は佐藤と普通なのに、
名前が『都叶夢』と書いてツトムと読むけど
クラスでは『テム』と呼ばれている君!!
玄関開けたら1分で思いもよらぬ
『不思議な道具(?』を手に入れますよ!」
どんだけピンポイトな占いだよ…と
突っ込みしたかったが「僕のことだよっ!」
と、言いたくなった。が、言えない。
食卓のテーブルには父さんがいるからだ。
「へ~、今の占いはこんなに進んでいるのかー。
もはや個人的な占いまで出来るのかー」と
関心していたが、僕だとは思ってないだろう。
「なー、ツトム。彼女はいるのか?
いやいや、気になっている子でもいいんだけど」
父さんの考えは、息子のことではないかと
半信半疑(信が8割だろうけど)のようだ。
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