第1章 ゴキブリ物語

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第1章 ゴキブリ物語

僕はゴキブリだ。 名前はない。 名前がないのも変だから、 ゴキブリのゴキちゃんと呼んでくれ。 さぁさぁゴキブリって聞くとみんなどうだろう。 だいたいの人が嫌がるであろう。 だが一部変わった者には好かれている。 世界では僕たちを食べるところもある。 まあまあ話を戻そう。 僕たちは嫌われ者だ。 なにもしてないのに………… そう…… なにもしてないのに………… でも僕たちも生き物だ。 生きるのは自由だ。 特に危害を与えるつもりはない! でも、僕のおじいちゃんは人間の手によって………… あの日は雨の降る夜だった。 おじいちゃんは、ご飯探しに 『ちょいと、外行ってくる』 と、いい家から出て行った。 いつものように夜中、 ふらふらしながら帰ってくる と信じていた。 だが………… 次の日………… おじいちゃんは捕まってしまった。 人間世界ではゴキブリホイホイとかいう、僕たちを捕まえる道具によって………… 僕たちは悲しんだ。 一晩中泣いていた。 そして、決意した! おじいちゃんの死を無駄にしないと
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