【4】遠い存在
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「……あっ、ここの問題分からないから、ちょっと教えて。」 「うん、いいよ。」 一冊のノートを、一緒に見ながら解説し始めたのはいいけれど。 何気に海翔との距離が……近い!? 微かにお互いの腕が触れ合って、顔も近くて。 でも、海翔の表情や顔色は、至っていつも通り。 ドキドキしているのは私だけ? ついつい海翔の顔を、観察せずにはいられない。
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