降り積もる雪のように

【６】ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝ

「みっちー、そんなに髪の毛切って、どうしたんだよ？

……もしかして失恋したとか？」

「違うよ。ちょっとしたｲﾒﾁｪﾝかな。」

私がｲﾒﾁｪﾝしてすぐに、気付いて声をかけてきてくれた海翔。

そんな些細な事でも、やっぱり嬉しい。

ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝに、とうとう彼に告白するのかと思うと、心臓がﾄﾞｷﾄﾞｷしてくる。

海翔はどんなﾁｮｺが好きなのかな？

甘い物は食べられるのかな？

……きちんと受け取ってもらえるだろうか。

ﾁｮｺも……私の想いも。