【6】バレンタイン

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……下駄箱で靴に履き替えて、校舎の外に出ると、冷たい風が吹いてきて、思わず身震いする。 目の前をよく見てみると、雪が少しちらついている。 「美智代、寒いね~。」 「うん。マフラーなしでは生きていけないよね。」 (バレンタインチョコは、家でおやつ代わりにするしかないかな……海翔に食べて欲しかったけど。) もう諦めて帰ろうとしたその時。 ……左手前方に、見覚えのあるシルエットを発見した。 「よっ。」 「海翔!?」 海翔は今一人だけ……どうして? 「……私、用事思い出したから。先帰るね。」 「え? 幸!? う……うん、また明日ね。バイバイ。」 image=496892406.jpg
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