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……下駄箱で靴に履き替えて、校舎の外に出ると、冷たい風が吹いてきて、思わず身震いする。
目の前をよく見てみると、雪が少しちらついている。
「美智代、寒いね~。」
「うん。マフラーなしでは生きていけないよね。」
(バレンタインチョコは、家でおやつ代わりにするしかないかな……海翔に食べて欲しかったけど。)
もう諦めて帰ろうとしたその時。
……左手前方に、見覚えのあるシルエットを発見した。
「よっ。」
「海翔!?」
海翔は今一人だけ……どうして?
「……私、用事思い出したから。先帰るね。」
「え? 幸!? う……うん、また明日ね。バイバイ。」
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