【6】バレンタイン

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……冬の夕方の薄暗い空間に、私と海翔の二人きり。 これは、絶好のチャンスだけれど。 なかなか話を切り出す勇気が出ない。 「……みっちー。俺のチョコは?」 「……っ!?」 いつも、引っ込み思案な私を、海翔はこうやって助けてくれる。 私は、急いで鞄の中のチョコを取り出した。 「……はい、これ。」 「うん、ありがとう。 ……そんだけ?」 「……す……好きです。良かったら……付き合いたい……です。」
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