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……冬の夕方の薄暗い空間に、私と海翔の二人きり。
これは、絶好のチャンスだけれど。
なかなか話を切り出す勇気が出ない。
「……みっちー。俺のチョコは?」
「……っ!?」
いつも、引っ込み思案な私を、海翔はこうやって助けてくれる。
私は、急いで鞄の中のチョコを取り出した。
「……はい、これ。」
「うん、ありがとう。 ……そんだけ?」
「……す……好きです。良かったら……付き合いたい……です。」
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