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――――あの思い出のバレンタインから二年後。
「みっちー、この生チョコめちゃうまい!!」
「本当? 良かった~。」
私と海翔は、高校を卒業してから、県外の同じ県に就職した。
とはいっても別々の離れた会社で、私は事務員、海翔は営業マン。
今日は、バレンタインと交際二周年記念日という事で、私は手作りの生チョコと、淡いグレー色のマフラーを用意してきた。
早速マフラーを首に巻き付けて、生チョコを食べる海翔。
幸せそうに笑う彼に、私もつられて思わず笑顔になる。
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