【1】地味な優等生

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……高校生活初日と言えば『入学式』。 普通にぼーっとおとなしく座っているだけなら、それ程は緊張せずに、何事もなく終了するのだけれど。 「新入生代表挨拶。 黒木 美智代。」 「はい。」 入学式の司会者が、私の名前を呼んだ。 ……そう、私は何と『新入生代表挨拶』という大役を任されていたのだ。 前もって練習していたとはいえ、大勢の初対面の人の前で、新入生を代表して挨拶するのは、かなり緊張する。
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