【7】二年後

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「あっ!? 海翔、口にチョコついてるよ。」 私はそれを、指でそっと拭って、取ってあげた。 「おっ、サンキュー。じゃあお礼に……はい。」 そう言いながら、海翔はマフラーの半分を私の首に緩く巻き付け、チュッと触れるだけのキスをした。 「……っ!?」 不意打ちのくちづけに、私は顔がかーっと熱くなる。 口の中に甘いチョコの香りが漂う。 「相変わらず、みっちーは照れ屋さんだな。面白いやつ。」 ……来年も再来年もずっと、またこうして海翔と一緒に過ごせますように。 この降り積もる雪のように、私達の思い出も少しずつ、増えていきますように。      ― END ―image=499666384.jpg
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