【1】地味な優等生

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……胸がバクバクと高鳴り、足も微かに震えながらも、無事に新入生代表挨拶を終える事ができた。 今までの人生の中で、一番の晴れ舞台で、一番緊張した出来事かもしれない。 『新入生代表挨拶』とは、入試の成績がトップだった生徒が行うものである。 だから、この日から私は 『頭の良い、地味な優等生』 というレッテルを貼られたも同然だった。
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