毛のはなし。

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とても晴れた土曜日の朝、 わたしは会社が休みということを ふんだんに実感しつつ 猫のように布団の中で伸びた。 隣には相方のヨウちゃんがいる。 ヨウちゃんはまだ、ぐうぐう 寝息を立てている。 「おはよー。よーうちゃん。」 わたしはヨウちゃんの鼻を きゅっと摘んでみた。 ヨウちゃんは突然呼吸を 妨げられたものだから フガッ!?という苦しそうな 鼻息とともに 眉間に皺を寄せながら うっすらと目を開けた。 「んんんんん‥‥何すんじゃコラ」 えへへと笑ってごまかした。 ついでにおはようのチューを ねだってみたら 不機嫌そうな寝起き顔でも ニヤリと笑いながら チューしてくれた。 顎髭が少し生えてるので チクチクするけど それもまた、たまらなく好き。 2人の体温がこもった布団の中で 目覚めるこの朝は どんな朝にも匹敵するぐらい 素晴らしいものだと、 胸を張って言えるのだ。
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