0(歪始)

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「瑞希ー!!」 侑斗が僕を呼ぶ。 蝉が鳴き始めた初夏、侑斗は僕が返事をする前に飛び掛かってくる。 「なんだよっ。」 それを冷たく冷たくあしらった。 「なんだよ?てなんだよ?そんなつれない反応するなよ。」 通学の途中なのに、勝手に飛び掛かってきておいてよくそのセリフが吐けるな。と思いながら返事を返す。 「用件は?」 「これさ?どうだと思う?」 そう言って侑斗は僕に携帯の画面を提示した。
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